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赤ちゃんを授かりたいなら不妊治療がベスト|夫婦と医師の連携プレー

事前の診断で妊娠率向上

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流産の原因は染色体異常

近年、晩婚化が進み出産年齢の高齢化が指摘され、不妊症に悩む女性が増える傾向にあります。不妊治療は妊娠しにくい原因を検査し、原因が見つからなければ排卵誘発剤を使用したり排卵日を予測するタイミング法が取られます。それでも妊娠しない場合は、希望により人工授精や体外受精などを行うこともあります。また妊娠できたとしても、10%から15%は自然流産してしまうという統計もあり、苦しむ女性も少なくありません。妊娠超初期に起こる流産の原因は、受精卵の染色体異常と言われています。染色体異常により細胞分裂がうまくいかず、成長が止まってしまうのです。そこで、体外受精では着床前診断を行うことにより染色体に異常があるかを診断し、妊娠率の上昇や流産の予防が期待されています。

検査方法と注意点

着床前診断を行うには体外受精が前提です。体外受精は、まず排卵誘発剤で卵胞を育て、十分な大きさになったら卵子を取り出し、培養液の中で受精させます。通常の体外受精ではここで受精卵を子宮に戻しますが、着床前診断では受精卵の細胞を採取し染色体や遺伝子の検査を行います。早い段階でこの診断を行えば、胎児になった段階で判断を迫られるよりも負担が少ないというメリットがあります。また、性染色体に関する判定も可能ですが、命の選択という点で賛否両論がある現状です。特に、日本では男女の産み分けは禁止されています。しかし、流産の原因となっている染色体異常をいち早く察知できる点に関して、着床前診断は不妊に悩める女性にとって有用な技術と考えられています。